フリーランスとして働く懸念点もある
デメリットも把握しておこう
デメリットも把握しておこう
介護職がフリーランスとして働く場合、最も懸念される不安要素の1つが、収入の不安定さです。仕事の依頼数や契約内容によって月々の収入が大きく変動する可能性があります。
また、病気やケガで働けない期間に収入が途絶えてしまうのも、悩ましいところです。雇用保険にも加入できないため、収入が途絶えた際の備えは自己責任となります。安定した収入を確保するためには、複数の取引先を持つなどのリスク分散が必要です。さらに、緊急時に備えて、数ヶ月分の生活費を貯蓄しておくことも重要でしょう。
雇われている場合と異なり、確定申告や税金の納付は全て自己管理となります。収入から経費を差し引いた所得を計算し、所得税や住民税、さらに事業規模によっては消費税の申告も必要です。
また、国民健康保険や国民年金の手続きと保険料の納付も自分で行わなければなりません。税理士に依頼することもできますが、その場合は別途費用が発生するので、あらかじめ頭に入れておいてください。税務関連の知識を身につけることは、フリーランスとして働くうえで課題の一つと言えるでしょう。
契約トラブルや利用者とのトラブルが発生した際、雇われているときのような組織的なバックアップはありません。全て自己責任で解決する必要があります。特に介護の現場では、事故や怪我のリスクも考えられるため、賠償責任保険への加入は必須です。また、法的な問題が発生した場合の対応も自分で行う必要があります。契約書の作成や確認、支払いトラブルへの対応なども含まれます。そのため、基本的な法律知識を持っておくことや、困ったときに相談できる専門家とのネットワークを構築しておくと良いかもしれませんね。
時間の自由度が高い反面、仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすいのが特徴です。依頼を断りづらい状況や、急な仕事の依頼に対応する必要も出てきます。また、営業活動や事務作業なども自分で行うため、実際の労働時間は予想以上に長くなる可能性もあります。休暇を取る際も、収入が減少することを考慮しなければなりません。
こうした懸念点を踏まえたうえで、自分の状況や目標に合わせて働き方を選択することが重要です。介護職でフリーランスとして仕事を始める前に、デメリットについてもしっかりと理解し、適切な準備を整えておくようにしましょう。